昭和21年秋、復興運動で市内の瓦礫を除去する男子学生たちがいました。休憩中に仲間の一人が読み上げた聖書の一節。「あゝ エルサレム エルサレム・・・」。皆、意味もわからず聞いていましたが、なぜか目の前に広がる焼け野原とその言葉が重なり「あゝ 広島よ 広島よ」と聞こえてならなかったそうです。学生たちの目からは涙が溢れたといいます。