2010年8月
「今年の影絵展感想」
  森長蓉子(広島女学院高校1年)
「今年の影絵展感想」
  杉谷祥子(広島女学院高校1年)
「今年の影絵展感想」
  溝岡愛子(広島女学院高校1年)

「今年の影絵展感想」
  清水奏子(広島女学院高校1年)

影絵『平和の風』作りの感想」
  平松雅司(広島城北高校2年) 
「影絵の感想」吉井充代(なぎさ中学高校教師)
「影絵の感想」石田雅子(なぎさ高校2年) 「影絵の感想」岩田皆子(なぎさ高校2年)
「影絵の感想」中路未来(なぎさ高校1年) 「影絵の感想」石田晴菜(なぎさ中学3年)
「2010年の祈り―歌にのせて」松井佳子 「影絵制作に参加して」高橋龍一(城北高校2年)

平和をテーマにした影絵を作るー「日本から世界へ」
  岡田慎太郎(城北高校2年)

■「世界へ届け、私たちの祈り」浜崎ゆう子

「世界へ届け、私たちの祈り」

■浜崎ゆう子(影絵制作)

 知人もほとんどいない広島に、個人で作った影絵を持ち込んで展示したのは終戦60年の夏でした。それが回を重ねるごとに市民の方々の手も加わるようになり、6年目となる今年は、ついに広島市民中心の影絵展となりました。私自身が制作する作品は大幅に減ったものの、その分多く広島に通いワークショップを行いました。こうやって影絵が徐々に自分の手を離れ、市民の人たちのものになっていくことが私の理想でした。思ったより早く現実のものとなり、うれしい限りです。幼稚園児から高齢の方まで、作品にはたくさんの人の願いが込められています。作る人たちと、それを見てくださる人たちにより、これからも小さな平和の輪が少しずつでも広がっていきますように。

平和をテーマにした影絵を作るー「日本から世界へ」

■岡田慎太郎
(広島城北高校2年・社会問題研究部)

  6月6日に影絵作りの活動に参加した。実はこの活動に参加するのは今回で3年目だ。だから影絵の製作は慣れていた。ただいざ作り始めようとして、前回作ったアイデアを見てみると、幼稚なものに見えた。アイデアや作品に対する思い入れは毎日の生活をしていると自然と変化してくる。以前これは自分で作った(考えた)最高のものだと思ったものでも、時を経ると、未熟に見えるのである。そのため手間がかかるけれど、新たにアイデアを練り直すことにした。
考えるってのは大変で、なかなか思いつかなかった。しかも今日完成させなくてはというプレッシャーもあって、だんだんストレスもたまってきた。結局良いアイデアは浮かばなかったので、前回描いた案を基に作っていくことにした。その案とは、日本中から平和のハトが飛び立ち、世界へ向かっているという、世界平和を訴えるものである。
作っていくのは慣れているが、短い時間でそれを作るのは困難であった。そのため、グループ(3人)で役割分担して作った。その努力あってか何とか完成させることが出来た。みんなで作ったということもあってうれしかった。太陽の光に作品をかざしてみると、とても美しかった。今回も何とか作ることが出来て良かった。そんな気持ちだった。
次に参加するのは高3になって忙しい時期になると思うが、もしまた参加できるならば、もっとレベルアップした作品を作って平和を訴えていきたい。今回も浜崎さんはじめみなさん、そして先生、ありがとうございました。

「影絵制作に参加して」

■高橋龍一(広島城北高校2年・社会問題研究部)

 今回はたった2回の集まりで影絵を完成させなくてはならず、それで出来上がるのかと思いつつ作業をした。一回目の集まりで世界からハトを飛ばすという図案を決めたが、仲間の一人が前に考えたものは幼稚に見えるという。そういう彼の創作意欲にはかなわず、図案を改良することにした。個人的にはハトを入れるという自分の考えも取り入れてもらえたし不満はなかった。それはハトを日本から飛ばして世界へ平和を訴えようというイメージの絵である。

下書きの際ハトなどが思い通りに描けず、描けてもうまく切り取ることが出来ず、作業は困難をきわめた。東京タワーとビルを作成することになったのだが、その全体像を思い出せずにいたので周りの人にも図案を考え提供してもらい、下書きを描いた。でもリアルに作ろうとすると細々とした部品を地味につける作業なので、大変なうえ、時間をかなり費やすことになった。

そしてメンバー3人で完成させた作品をみていて、達成感と喜びを感じた。このような作品を多くの人びとに見てもらい、平和に対する関心を持ってもらえれば我々も作りがいがあります。

「2010年の祈り―歌にのせて」

■松井佳子(ジャズシンガー)

 初めて地球ハーモニーのステージで演奏しました。ライトアップされたドーム対岸、川岸での演奏。演奏前は、色々なことを考えて少し緊張しましたが、演奏を初めてしばらくすると、場になじんだのか落ち着いた気持ちになりました。影絵展会場まで演奏は聞こえたでしょうか?!

今年は東京から中学1年になる姪を連れてきました。一緒に丁寧に資料館を見て回りました。4人のボランティアの方に、各所で様々なお話を伺いました。そして、初めて被爆者の方から直接、エノラゲイが飛んでくる様子や爆弾が光った瞬間の話を聞きました。その方の言葉は、まるで私も一緒に映像を見ているかのように伝わってきました。悲しいとか苦しいとかそういうのは通り越していて、乾いた感じがしました。その方のお兄さんは当日広島市外におり、「今でも行方不明です」とのことでした。

姪には「真っ黒いおべんとう」という絵本を買いました。資料館でたまたま一緒になった小さい男の子が話していた本の名前で、気になってあとで見つけて買いました。姪はその本を、弟や近所の子にも読ませると言っていました。戦争を知る人はどんどん少なくなっていますが、こんな風に語り継がれていくものなのかな、と感じました。

今年は東京チームのリレー作品に参加した以外は、影絵展の手伝いはあまりできませんでしたが、姪に原爆、戦争、平和について感じてもらえる時間を作れたことで、「小さな祈り」を別な方法で形にできたかな、と思います。

私自身は、来年も地球ハーモニーのステージで演奏できるといいなと思っています。これが私にできる「小さな祈り」の形だと思っています。
 
★広島での演奏風景動画 http://www.youtube.com/watch?v=1mRq-p9PkU4

「影絵の感想」

■石田晴菜(なぎさ中学3年)

 私は今回の影絵が2回目の参加でしたが、今年も多くの人々と出会え、平和について真剣に考えることができました。文字で伝えても十分伝わると思うのですが、こうして影絵にすることにより文字で伝える以上に迫力があり人々の心を動かせるのではないかと考えます。来年も是非参加したいと思いました。

「影絵の感想」

■中路未来(なぎさ高校1年)

 私が国際部に入って、初めての共同作業が切り絵でした。世界の子どもたちが縄跳びをしている絵をデザインしました。大縄はみんなの心が一つにならなければ息を合わせて飛ばなければ飛ぶことはできません。だから、世界中の子どもたちの心が一つになることを願ってデザインしました。

「影絵の感想」

■岩田皆子(なぎさ高校2年)

 今まで、「私たちが伝えたい祈り」について何度も部員と話し合い、下絵を考えてきたので、影絵が完成して光をあてて見たとき、自分たちの思いが形になった達成感を感じました。他の人たちの作品を見て、1つ1つの作品に強い思いが込められているのだと感じました。8月6日は、影絵の前で立ち止まって見てくれる人がたくさんいて、嬉しかったです。老若男女、国境を越えて、多くの人に私たちのメッセージを伝えることができたと思います。来年もこの影絵展に関わることができたらいいです。

「影絵の感想」

■石田雅子(なぎさ高校2年)

 四人で少しずつ二枚の影絵を完成させて、元安橋のたもとで光をあてたときはとてもきれいだった。私は今回で二回目の参加だったが、昨年よりも今年の方が完成度が高い物となっていた。今年もたくさんの方が足を止めてみて下さり、中には質問をされる方もいた。このようにたくさんの方が見て下さることによって、作品に込めている思いが伝わればいいと思います。来年で参加するのが最後になってしまうので、より多くの人に影絵を見てもらえるようにしたいです。そして、影絵を見た人が影絵によって何かを感じてくれればいいなと思います。影絵を作る技術が少しずつでも上がってきていると思うので、来年は今年よりもいい物ができるようにしたいです。

「影絵の感想」

■吉井充代(なぎさ中学高校教師)

 毎回、一人ひとりが漠然と持っている平和への願いが、影絵という具体的かつ美しい形で表れること、そして、それに出会えることに感動します。また、影絵を通して、平和を願うたくさんの方々に出会え、交流できることも素晴らしいです。このような機会を与えてくださったことに本当に感謝しています。

「影絵『平和の風』作りの感想」

■平松雅司(広島城北高校2年・社会問題研究部) 

 今年で3回目の参加になったんですが、今回の「平和の風」という作品はほとんど僕と杉君で作れ楽しかったです。それに結構満足のいく作品が完成したので良かったです。ただ今回は下絵を考えるのに時間がかかってしまい、作業が急ピッチになってしまったので、もう少し丁寧に作りたかったです。
 8月5〜5日に展示されたみんなの作品を見て、3年目にして改めてきれいだと思いました。この影絵の作品を見てもらいできるだけ多くの人々に世界の平和について考えてもらえたらいいなと思います。
  友達が見に来てくれて、「すごくきれいだし、上手だね」と言ってくれてうれしかったし、作品作りの作業中は集中しながらも楽しくできたので、また来年の影絵作成にも参加したいです。

「今年の影絵展感想」

■清水奏子(広島女学院高校1年) 

 この度は小さな祈りの影絵展に参加させて頂きありがとうございました。私は今回が3回目の参加でした。初めて丸窓用の影絵を担当させて頂き、折り鶴をモチーフにした影絵を製作しました。
  また、それとは別に浜崎さんが作られたか影絵紙芝居「幸福の王子」を一緒に参加した部活仲間と上演しました。皆、元演劇部の経験を生かして、それぞれを思いをこめて上演することができたと思います。来て下さったお客さん達が、熱心に聞いてくださっているのを見て、緊張すると同時に暖かい気持ちになりました。ほんの10分前後の紙芝居でしたが、あの場にいた方々全員と、やさしく、誰かを思いやる気持ちを共有できたと思います。いつもは中々集まることのない元女学院中学演劇部のメンバーとも久々に会い、一緒に作業することができて良かったです。
 来年は高校2年になるので、おそらく影絵展への参加は最後になると思います。名残惜しいですが、素敵な影絵展になるよう心のこもった影絵が作れたらと思います。あと一年、心から楽しみにしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

「今年の影絵展感想」

■溝岡愛子(広島女学院高校1年) 

 今回の影絵展は私にとって二回目のものでした。今年は影絵製作の他に、影絵芝居をやらせてもらい、去年よりもたくさんの経験ができました。

「今年の影絵展感想」

■杉谷祥子(広島女学院高校1年) 

 参加するのも2回目になって、昨年よりは少し余裕をもって作れたと思います。平和についてあらためて考えることができ、いつもとは少し違う8月6日を過ごせました。是非、来年も参加したいです。

「今年の影絵展感想」

■森長蓉子(広島女学院高校1年) 

 女学院中学OGとして参加させてもらった森長蓉子です。今回のワークショップの参加は2回目だったので前回の反省点などもふまえて自分達の気持ちがこもったよりよいものが作れたと思います。そして私は8月5・6日の影絵展のお手伝いに初めて参加させていただきました。とても充実しており、又、影絵紙芝居もとても貴重な体験となりました。私自身も改めて平和の大切さを考え直し、それと同時に又来年も参加できたらなと思いました。今回も貴重な体験をさせて頂き有り難う御ざいました。