〜 ロッテ・ライニガーと影絵体験教室 〜
2005.11月

戦前のドイツにこんな影絵の大作映画があるなんて知りませんでした。やけにリアルな動きをするアニメーションです。長編『アクメッド王子の冒険
(Die Acenteuer des Prinzen Achmed・1926年)』は、 制作に3年もかかったそうです。

この度恵比寿の東京都写真美術館で公開された「ロッテ・ライニガー」の世界。日曜日に行くと弁士が生で語ってくれます。すごくいいです。
(2005.11.12〜12.16)

〜「アクメッド王子の冒険」より模写しました〜  
影絵映画を見ていると、映画の原点のような気がしてきます。短編『パパゲーノ(PAPAGENO・1935年)』は、モーツァルト作の歌劇『魔笛』をモチーフにしています。シルエットも仕草もかわいらしく、うっとりしてしまいます。今回いくつかの短編が合わせて上映されますが、私は特にこれが好きです。
 
〜短編「パパゲーノ」より模写しました〜
 
映画の公開のPRとして、世田谷ものづくり学校にて「影絵体験教室」が実施されました。私はそこで影絵の簡単な作り方を説明しました。小学生たちは短い時間の中で思い思いの絵を描き、最後に暗い試写室で一人づつ作品に光をあてて鑑賞会を行いました。絵に明かりが灯る度に、わぁーっという歓声があがりました。どれも初めてとは思えない素敵な作品ばかりでした。
 
影絵教室の後、こんな作品を自宅で作ってみました、というメールと画像をいただきました。
鈴木ひかりちゃん(9歳)の作品
「サンタさん」
妹のいぶきちゃん(6歳)の作品
「ブレーメンの音楽隊」
う〜ん、私よりよっぽどセンスあるかも。ぜひ作り続けてください!
 

教室で子どもたちに見せるために作ったライニガーの模写2点は、その後劇場ロビーに展示されることとなりました。たまたま影絵と同じサイズの照明が柱に埋め込まれていて、そこに貼り付けただけとのことです。