2011年8月 |
*寄せ書きは、徐々に増えていく予定です。(投稿順に掲載) |
■「人とのつながり」森長蓉子(広島女学院2年) |
■「影絵展の感想」溝岡愛子(広島女学院2年) |
■「影絵からのメッセージ」松浦律子 |
■「影絵の企画」岡島有希野(広島なぎさ高校1年) |
■「人とのつながり」石田晴菜(広島なぎさ高校1年) |
■「影絵展の感想」平松雅司(広島城北高校3年) |
■「小さな祈りの影絵展・準備と展示」 荒本直史(広島城北高校1年) |
■「やっと出会えた、影絵展」黒星恵美子 |
■「小さな光が大きな輝きにな〜れ」安達のんの |
■「ある少女のなつかしい思い出」浜崎ゆう子 |
*清水さんが書いた「小さな祈りの影絵展」に関する作文が、広島女学院校内のコンクール並びに修道院大学作文コンテンストで最優秀賞を受賞。★こちらに掲載されています。 |
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「ある少女のなつかしい思い出」 |
■浜崎ゆう子 (影絵制作) |
8月6日夜、展示会場に今回の影絵のモデルとなった被爆者久保美津子さんのご主人がいらっしゃいました。自作の紙芝居を公演して回る巷談師・緩急車雲助として、広島では知られている方です。どこか気難しさを感じるこの雲助さんが「妻が怪我をしたので、代わりに行って来いと言われ、やってきました」とむっつりとした表情でおっしゃいます。あぁ、この方には何を言われても仕方ない、そんな気持ちで美津子さんの思い出を元にした影絵と、子どもたちの朗読を披露しました。 |
「小さな祈りの影絵展・準備と展示」 |
■岡田慎太郎 |
(1)作品制作のワークショップ 3月に続いて、6月19日に今年2回目の影絵展のワークショップに参加しました。 (2)小さな祈りの影絵展(元安橋東詰) 8月5日と6日の夕方から元安橋の東詰で小さな祈りの影絵展が行われました。 今回は展示するだけではなく、一緒に作品を作った他校の女子生徒と2人1組となって影絵について説明・発表するということを主催者の浜崎さんが考えてくださいました。僕はこれに大賛成でした。というのも、昨年までは積極的に影絵について説明することがなく、影絵を見てくださる人達とのコミュニケーションがあまりとれなかったからです。そのため、浜崎さんの提案に喜んで取り組みました。 影絵展は今回で最後になるそうです。また高3である僕にとってこれが最後の活動となります。そのため、最後にとても良い活動が出来て良かったです。影絵展に参加するのはこれが4回目で、毎年8月5日・6日に平和公園にきて、平和を祈ることが出来たのも皆影絵展のお陰です。こんな素晴らしい機会を作って下さった浜崎さんや高林さん、本当にありがとうございました。 僕は中2の頃から社会問題研究部の活動に参加していたのですが、とうとう最後の活動も終わってしまいました。中学校・高校と平和に関わる様々な活動に参加したことで、今までよりも社会問題に関心を持つようになり、生き方や人間としてのあり方などを学ぶことが出来ました。学んだことをこれから生きていく上で大切にしていこうと思います。ご指導して下さったみなさん、ありがとうございました。 |
「小さな光が大きな輝きにな〜れ」 |
■安達のんの |
思い残さないよう、66年目の原爆祈念日に行ってきました。 列して川面を流れる灯籠・・・その美しさに何故か哀しく切なくなりました。 『原発=原爆…私達は三度(たび)許してしまいました。申し訳ありません。四度(たび)許さぬよう真の平和を見つめ行動します』…そう書いて灯籠を流しました。 平和公園は、極右から極左まで騒然としていました。平和は押しつけや騒がしいものであっはならないと思います。灯籠流しやゆう子さんの影絵のように美しく静かに語りかける・・・これが私達を一つにし美しい国にしていくのではと思います。 「小さな祈りの影絵展」… |
「明日ハ晴レカナ曇リカナ」 |
■松井佳子 |
あっという間だったとも言えるし、長い道のりだったともいえる7年間。広島は私にとってなじみの場所のひとつになりつつあります。厳島神社参拝はすっかり恒例行事となり、広島焼きのお店も一人で入れるようになりました。関東人には読みにくい駅名もだいぶ覚え、路線図を見ずとも路面電車に乗れるようにもなりました。 |
「やっと出会えた、影絵展」 |
■黒星恵美子 |
新聞の記事や誰からのブログで、「ちいさな祈りの影絵展」のことは4、5年前から知っていました。 だけど、8月6日当日、平和公園に足を運ぶ習慣のない私は、「ちいさな祈りの影絵展」を実際に見ることがありませんでした。しかし、ずっと「影絵ってあたたかいな」「見てみたいなー」「参加できるのなら、ワークショップに参加してみたいな」と思っていたので、その思いが通じて、昨年はじめてワークショップに参加させていただき、今年は2回参加して、ひとつの作品を作らせていただきました。 |
「小さな祈りの影絵展に寄せて」 |
■寺岡道子 |
影絵のボックスを初めて見たとき、ただただ、美しいものを見たというばかりでした。それが、ヒロシマの想いを影絵にしてくださっていることを知り、本当に感動いたしました。 浜崎さんには、遠くから広島に来て、被爆者のお話を聞き、そしてその活動に私たちを参加させるべく、時間をかけてワークショップを開いて、影絵というものに触れさせてくださるとともに、ヒロシマのことを考えるきっかけを与えてくださいました。心から感謝申し上げます。 広島人でありながら、被爆の歴史と正面から向き合ってこなかったと思えます。私の父も被爆者でしたが、口を閉ざした一人でした。ほとんどなにも語らず、被爆した事実を晩年まで認めずに亡くなりました。そうしたことに、いまさらのように考えさせられました。 影絵の制作に参加することで、当時の人々の生活に思いをはせ、その一人ひとりの命のそれぞれに願いや思い、哀しみや喜びがあったのだと、気づかされました。そして、ヒロシマの祈りをこんなきれいなものにすることができる。そういう形で被爆の事実や平和への祈願を訴えることができるのだと教えて頂きました。 影絵づくりは、楽しい時間で、童心にかえって作業をし、また、若いひとたちの感性に触れる機会でした。 人の想いが形を作り、美しい色に彩られ、つながっていくのが、感動でした。そして、それに参加できて、本当に感謝いたします。ありがとうございます。 |
「小さな祈りの影絵展・準備と展示」 |
■荒本直史 |
(1)準備編 影絵は2日間かけて1人もしくはグループで1枚ずつの作品を作った。 僕は高3の岡田先輩とペアになり、川岸の坂を滑り降りる少年少女を描いた。僕が担当したのは家、少年1人、機関車の部分である。屋根瓦の色の濃さを変えたり、窓の色を出来るだけ薄くして本物に似るように工夫してみた。機関車が上手に出来なかったのを、先輩が直したりなどして、お互いに協力して1枚の影絵が完成した。先輩と僕が「細かい点も丁寧にする」という、ある種の「こだわり」を持って作業をしたから、意見の衝突もなくスムーズに制作を進めることが出来たのだと思う。 (2)展示会当日 |
「小さな祈りの影絵展を終えて」 |
■杉 亮介 |
僕は今回の影絵展は4年目になります。今まで色々な影絵を作ってきました。 最初は作品の背景だけだったけど、次第に作品のメイン部分の仕事も出来るようになりました。今回は被爆者・久保美津子さんの体験談を聞いて、少女時代の思い出を作品にしました。みんなで思い出のそれぞれの部分を分担しました。僕は少女の美津子さんが銭湯で弟の背中を流している場面を作りました。この作品を1人で作るまでに成長しました。 この影絵制作を通じて浜崎さん、高林さんをはじめ、多くの人々に出会い、沢山な貴重な話も聞くことが出来、僕自身すごくためになるものでした。しかも今回は最後の影絵展だということで、テレビの取材も受け、今までにしたことのない体験を沢山させてもらい楽しかったです。 浜崎さんが主催の影絵展は今回で終わりかもしれないけれど、いままで浜崎さんなどに教えてもらった影絵作りの技術を生かしつつ、今度は僕たちが中心となって影絵展をすることが出来ればいいなあと思います。 今までお世話になった方々、浜崎さん、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。とても楽しくてためになる影絵展でした。またみんなで作品作りをやれる日がくればと思います。 |
「影絵展の感想」 |
■平松雅司 |
私は4年間、「小さな祈りの影絵展」の制作に参加させてもらって良かったと思っています。中3で初めて参加した時は、先生に声をかけられて、とりあえず行って、浜崎さんに指示されたことを単純にこなすだけの作業でした。でも、その制作作業をみんなでするのは楽しかったし、8月5・6日に展示された時に、作品を観た人達が足を止めて、「きれいだ」と言ってくれるのが嬉しかったです。 高校に入ってからは、影絵の制作に積極的に参加するようになって、自分達で下書きを考えて作品を作りました。自分達で1つの作品を全部作るのは大変だし、とても難しかったけど、完成してみると苦労を忘れてうれしさと達成感がありました。また、作成段階で苦労すればするだけ、ほめられたりすると、とても嬉しかったです。 今年で「小さな祈りの影絵展」としての展示は最後だと聞き、毎年の楽しみになっていただけにとても残念でした。でも、今年は1つの作品を全部任せてもらって、最初は無理だと思ったけど、何とか完成させることが出来て良かったです。 展示の時に、それぞれの作品の説明をみんなで読んだりもできて、今年の影絵展はとても充実したものになりました。できれば、来年以降も女学院やなぎさの生徒達や城北の仲間で展示できたらいいなと思います。また、今までの影絵の作品を観て少しでも多くの人が平和について考えてくれたら嬉しいです。 最後になりましたが、浜崎さんや部谷さん、高林さん、そして影絵制作で色々と教えて下さった方々、ありがとうございました。影絵展に参加出来てとても楽しかったです。 |
「最後の影絵 伝える思い」 |
■石田雅子 |
高校三年生と言うこともあって、最後の影絵の参加でした。元安橋の袂での展示も今回が最後でした。まだ3回しか参加したことがなく、やっとコツをつかんできたところでした。この様な活動が今回で終わるのは、とても残念です。 |
「人とのつながり」 |
■石田晴菜 |
私はこの影絵作りに参加して今年が3回目になり毎年平和について考えながら作品を制作しているのですが今年は平和についてはもちろん、人とのつながりの大切さを感じることができました。影絵制作の際ご指導してくださる浜崎さんはもちろん、いつも私たちのことを気にかけてくださった高林さんをはじめ、たくさんの方に支えられて作品を作ることができていることに気づきました。また、一緒に影絵を制作した広島県の高校生とも交流してたくさん良い思い出ができました。 |
「平和を伝える」 |
■岩田皆子 |
今まで影絵の制作に関わることができてよかったです。今年で影絵が終わると知り、たくさんの方々の平和への思いと支えがあってこそ、今まで続けてこられたのだと改めて気づきました。 |
「影絵の企画」 |
■岡島有希野 |
影絵の企画は、私にとって初参加でしたが、とても思い出深いものになりました。影絵の制作は、作業をしながら「平和」について考える機会になったし、平和公園での朗読も、自分からそれを発信したことは、今までにない経験になりました。今回の企画で平和公園に来てくれた方々や、私たちひとりひとりが「平和」を考え、そのために活動するきっかけになることを願います。 |
「原爆ドームで」 |
■平田みなみ |
私はこの活動の間に、原爆の残酷さを再確認することができました。影絵を見ていると、原爆の前の人達の暮らしはけして豊かではないけれど、とても楽しそうだと思いました。また、それを壊した原爆は許せない兵器だと思いました。私は今まで原爆や戦争について考えたことはあまりなかったけれど、改めてなくしていくべきものなのだと思いました。 |
「影絵からのメッセージ」 |
■松浦律子 |
今年の8月6日、念願だった広島行きが実現しました。着いてすぐ、平和記念公園の原爆資料館や記念館を見学し、午後は浜崎さんのトークショー、被爆者梶本さんの体験談を聞かせていただく等、充実した時間を過ごしました。夕暮れ時、再び公園に戻るとすでに川岸には大勢の人が集まっており、静かに流れる灯篭を眺めています。橋のたもとの影絵展にも灯りが燈り、その美しさに道行く人の感嘆の声が聞こえてきます。私たちの心もポッと温かくなりました。 |
「影絵展の感想」 |
■杉谷祥子 |
今回で3回目の参加になりました。今回は、影絵の作品一点一点を皆さんに説明させてもらいました。真剣に聞き入ってくれて、後から説明が良かったと声もかけていただいて、いつもとは違う充実感を得ることができました。今年もありがとうございました。 |
「影絵展の感想」 |
■溝岡愛子 |
今回の影絵展では、作品の説明もさせてもらい、去年とは違う体験ができました。ありがとうございました。 |
「影絵展に参加して」 |
■清水奏子 |
今年の影絵展は、私にとって特別な意味をもつものになりました。準備をする6月の段階で私は体調を酷く崩しており、8月の本番でお手伝いできるかも怪しい状況でした。ですが、今まで一緒に影絵展に参加してきた部活メンバーを始めとした友人達が、私が抜けた穴をしっかりと埋めてくれ、とてもよい影絵を作ることができました。私自身も少しですが、製作に関わることができました。結果的は家族や友人の助けのお蔭で私の体調も戻り、8月の本番のお手伝いができたことは良かったと思います。辛い時、苦しい時、私を支えてくれたのは家族と友人の絆でした。 また、今回久保さんのご主人に言っていただいた「君たちの影絵のお蔭で、弟と初めて和解ができた気がします。」という言葉は、私にとって忘れられないものとなりました。今まで3年間の参加中、ずっと心のどこかにあった「本当に影絵を作ることで世界が平和に近づくんだろうか」という疑問を、この言葉は吹き飛ばしてくれました。 来年、今の女学院影絵製作グループは高3となり、受験を控えることになります。今までのように自由が利かない分、できることは少ないかもしれませんが、できる限りの努力はしたいと思っています。この4年で、私は本当に沢山のことを影絵展から学びました。影絵展の存在は、私が今の私になるにあたって、欠かすことのできないものでした。だからこそ、後輩達にも同じ気持ちを知ってもらいたいし、影絵展への感謝の気持ちをこめて、来年の影絵展の準備をしていきたいです。4年間、本当にお世話になりました。影絵展が私達の“心の故郷”になる事を祈って。 |
「人とのつながり」 |
■森長蓉子 |
去年に引き続き、影絵展に参加させていただいた森長蓉子です。今年の広島女学院グループは色々なことがあり、大変な状況下の中、なんとか自分たちのものを作ることができました。 |