大平数子さんの詩「母」その1

「母」

風さん 風さん 風さん
あなたが 世界中をくまなく吹いて
どこかで わたしの子どもを みかけたら
わたしが
待って 待って
待ちくたぶれて
それでも
のぞみをすてないで
まだ
待っているからと
あの子に 伝へて 下さいな

サムネールへ