夢と憂鬱
—吉野馨治と岩波映画—
🏆 平成23年度文化庁映画賞「文化記録映画優秀賞」受賞
数々の革新的な名作が生まれた背景と、時代に翻弄されながらも映像の可能性を信じ続けた映画人たちの苦悩と夢をひもときます。
作品解説
日本のドキュメンタリーやPR映画、そして科学映画の黄金期を築き上げた「岩波映画製作所」。その創設メンバーのひとりであり、優れた科学映画の演出家として、また羽仁進、羽田澄子、時枝俊江ら多くの優れた映画作家たちを育てる指導者として戦後の映像史に多大な足跡を残した吉野馨治(よしの・けいじ)の生涯を追うドキュメンタリーです。
東京大学大学院情報学環の「記録映画アーカイブ・プロジェクト」に寄贈された約4000本もの岩波映画製作所の貴重なフィルム原版のデジタル化・整理作業を契機として、本作は製作されました。作中では、岩波映画が手がけた膨大なアーカイブ映像37本と、今では見ることのできない貴重な歴史的スチール資料、そして関係者たちによる精緻なインタビュー証言によって構成されています。
戦前の過酷な宣伝映画の時代から、戦後の「たのしい科学」シリーズに代表される新しい科学映画への挑戦、さらにはテレビ受像機の普及による映画産業の変遷まで、吉野が注ぎ続けた情熱と理想、そして組織人としての苦悩を浮き彫りにします。
制作チラシ
本作の紹介チラシ(PDF形式)をご覧いただけます。上映会での配布や、作品の詳細確認などにご活用ください。
証言者17名
吉野馨治の薫陶を受け、のちに日本映画界をリードした監督やカメラマンら17名による貴重な証言を収録しています。(敬称略)
スタッフ・監修
製作・演出スタッフ
- 監督・脚本・演出 桂 俊太郎
- 製作統括 村山 英世
- 演出(共同) すずき 靖 / 井手 洋子
- 撮影 尾崎 邦夫 / 沢田 康武
- 音楽 藤江 隆男
- 解説(ナレーション) 徳弘 夏生
- 製作 記録映画保存センター / 東京大学大学院情報学環
監修(アーカイブ・プロジェクト)
- 吉見 俊哉 (東京大学)
- 丹羽 美之 (東京大学)
- 中村 秀之 (立教大学)
- 筒井 武文 (東京藝術大学)
- 鳥羽 耕史 (早稲田大学)
- とちぎ あきら (国立映画アーカイブ)